2012年9月21日金曜日

“ロック”なトムはアリ?ナシ? 『ロック・オブ・エイジズ』鑑賞の女性たちの反応


世界的ヒットを飛ばした『トップガン』を筆頭に数々の80年代映画の名作、さらに90年代に突入してからも『ミッション:インポッシブル』シリーズを始め、ハリウッドの第一線で大活躍、トップの座に君臨し続けるトム・クルーズ。
最近では離婚沙汰でも何かと動向に注目が集まる彼だが、そんな彼が初めてミュージカルという新境地を開いた『ロック・オブ・エイジズ』が本日より公開となった。
これまでアクションや硬派な役が多かった彼だけに、イメージを一新する同役に対する映画ファンの反応は!? シネマカフェでは、公開に先駆けて女性読者限定で試写会を開催した。
読者の声を少しだけご紹介!



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80年代の大ヒットロック&ポップナンバーをベースに、夢と欲望が渦巻く黄金期のハリウッドで奮闘する男女の姿を描いた本作。
まさにこの時代にスターとして誕生したトムが本作で演じるのは、"ロックの神"と呼ばれ、そのエロカッコよさで女性をたちまち失神させるカリスマ・ロックスター、ステイシー。
ハードな特訓を重ねた生歌をステージ上で堂々と披露している。


ずばり、このトム・クルーズの"ロック"姿についてどう思ったか? 賛否両論が巻き起こるかと思いきや、9割の女性が絶賛の声を寄せており、「さすが! カリスマ性に説得力がありました」(20代・女性)、「すごい衣裳で度肝を抜かれましたが、難解で孤独なロック歌手を熱演していて良かったと思います」(30代・女性)、「絶頂期を少し過ぎた感じのロッカーを後姿で演じていました。
うっとり!」(40代・女性)と世代に関係なく、好感触の傾向を見せた。
50歳手前にしてなお変わらない男の色気が「セクシー!」という声や「意外と良かった」という声が多く見られた。
一方で、もちろん「もう少し体が引き締まっていると良かったかも…」(20代・女性)、「すごいけどちょっと体格が良すぎる」(40代・女性)という女性ならではの辛口コメントも…。


またトムを筆頭に、夢を追いかけるシェリー(ジュリアン・ハフ)とドリュー(ディエゴ・ボネータ)、ロック撲滅運動を掲げるパトリシア(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)など、ハリウッドはサンセット通りで生きる老若男女のキャラクターも魅力的な本作。
劇中のキャラクターの中での人気を問うてみたところ、ステイシーが多くの票を得ていたが、実は彼を上回り、トップ票を得たのが新星ジュリアン・ハフが演じる主人公・シェリー。
80年代ルックスに身を染めた彼女が見せる、圧倒的な歌唱力とダンスにすっかり魅了された人が多い中、「田舎から出てきて夢を追う姿は応援したくなる」、「娘のことと重なって感じられた」と、夢をひたむきに追いかける姿に親心を抱く年上女性も少なくなかったよう。
シェリーと僅差でこちらも高い支持を集めていたのが、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ扮する勝気な女性、パトリシアだ。
「一番、喜怒哀楽が激しかった」、「ぶっ飛び具合が素敵!」と強烈な彼女の性格が、女性からは爽快に感じられたようだ。


さらに、本作の最大の見どころである"ロック"について質問。
8割の人が「気分が楽しいときにロックを聴きたくなる」と答える中、本作で流れる80年代音楽のシーンについて、「一度は耳にしたことがある80'sの様々な曲がアレンジされていてとても良かったです。
すごく楽しめました」(10代・女性)、「L.A.に行きたくなった! 大音量でもう一度観たいです!」(20代・女性)とライヴ感覚で楽しんだ人も大勢いれば、「70年代、80年代のロックはとても好き。
この映画を観ながらとても懐かしくて、そして新鮮に聴けました」(50代・女性)と懐かしい思い出が蘇った人と、同じ音楽好きでも世代によって楽しみ方が微妙に異なるようだった。
総じて、平均点は82点と高得点! 中には「100満点!」と大絶賛のポイントをつけた人も。
ライヴ感覚で楽しむのもよし、青春と挫折に共感するのもよし、それぞれの楽しみ方をぜひこの映画で見つけてみては?



『ロック・オブ・エイジズ』は全国にて公開中。

星野 源、園子温監督の最新作『地獄でなぜ悪い Why don't you play in hell?』出演決定


2011年公開の『冷たい熱帯魚』『恋の罪』で国内の映画賞を総ナメにし、2012年1月公開の『ヒミズ』では、主演のふたりが<ヴェネチア国際映画祭>でマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞。
最新作『希望の国』では、新たな原発爆発が起こった日本の日常を描き出し、日本映画で唯一の快挙である<トロント国際映画祭>で最優秀アジア映画賞を受賞した園子温監督。
彼にとって初となる痛快エンタテインメント映画『地獄でなぜ悪い』が、2013年3月に公開されることが発表され、星野源が出演することが明らかになった。


本作は、園監督自身の「アクション映画を撮りたい!」という気持ちから、15年以上前のシナリオを見つけ出し製作。
星野 源のほか、國村隼、堤真一、二階堂ふみ、友近、長谷川博己らが出演する。


「このシナリオは15年ほど前に書いていたもので、それを今の僕が共同脚本するような気持ちで加筆しました。
『キル・ビル』っぽい、と言われることもあるけれど、先にシナリオは書いてたので、どこか似てたとしてもそれは偶然です(笑)。
とにかく過激で、しかもいろんな要素がてんこ盛り。
だからいろいろなジャンルの方にお声掛けさせていただきました。
今回は純粋にお客を楽しませられればいいと思っています。
実は裏テーマに「35ミリ映画への愛」も詰まっています。
」── 園子温 監督



「中野武蔵野ホールの特集上映で『自転車吐息』を観たのが十数年前。
園さんの作品に初めて参加します。
シナリオを読んでぶっ飛びました。
とんでもない熱量。
毎日の撮影が本当に楽しくて、興奮しっぱなしです。
皆さんが大喜びするような作品になると思います。
」── 星野 源



星野は、初主演映画『箱入り息子の恋』が、2013年初夏に全国公開されることも発表されたばかり。


『地獄でなぜ悪い Why don't you play in hell?』

出演:國村隼 二階堂ふみ 友近 長谷川博己 星野源 坂口拓 / 堤真一

製作:「地獄でなぜ悪い」製作委員会

配給:キングレコード、ティ・ジョイ

2013年3月 新宿バルト9ほか、全国ロードショー

星野 源が35歳のポリシーある童貞に。初主演映画『箱入り息子の恋』は2013年初夏公開


俳優、音楽家、文筆家と様々な分野で活躍している星野 源の初主演映画『箱入り息子の恋』が、2013年初夏、テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開されることが発表された。


◆星野 源 初主演映画『箱入り息子の恋』画像



本作は、親同士の婚活「代理見合い」をきっかけに、初めて人を好きになった"年齢=彼女いない歴"の男が、燃え上がる恋のパワーで爆発的に変わっていく姿と、彼らを巡る家族の現代の肖像を描いた物語。
主演を星野源、ヒロインに夏帆を起用し、2012年6月にクランクイン、都内で撮影され、7月下旬に無事クランクアップした。


星野源はカエルと戯れる危険な引きこもり男から、泥まみれになったり叫びながら街を駆けたりと、まさに撮影期間を激走。
夏帆は、目にハンデを持つ女性という難役ながら、星野の恋の相手役としてこれまでにない体当たり演技に挑戦。
さらに、それぞれの両親役に平泉成、森山良子、大杉漣、黒木瞳という豪華で個性的な俳優陣が集結している。


原案は、2008年のカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した『トウキョウソナタ』で脚本を手がけたマックス・マニックス。
日本独自のお見合いというシステムを題材に、現代の恋人たちとその家族が抱える問題点に迫る。
これを元に脚本を練り上げ、監督したのは、2008年の長編第2作目の『無防備』がぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞、同年の釜山映画祭コンペ部門でもグランプリに輝いた、日本で最も期待される若手監督のひとり、市井昌秀。


◆ ◆ ◆



【星野 源 コメント】



── 映画の主演作品のオファーを受けて、どんな感想を持ちましたか?

星野:

嬉しかったです! 初めての主演オファーだったので、「ついに!」と思いました。


── 星野さん演じる健太郎はどんな人でしょうか?

星野:

35歳のポリシーある童貞です。
人と関わることを意識的に避けている所があり、本当はただ傷つくのが怖い男。
それが恋をしたこと、それを妨害されたことで変わっていく。


── 撮影でのエピソードをお聞かせください。


星野:

一軒家の壁に張り付いたり、裸で殴られたり、体を使う部分が多かったので、撮影が終わると体がアザだらけでした。
面白かったです。


── 映画の見所は?

星野:

市井監督の新しい感性とか、健太郎の心の動きとか、親達のバトルとか、たくさんあると思います。
色んな要素が詰まっている作品だと思うので、ぜひじっくり観て頂きたいです。


【夏帆 コメント】



── 脚本を読んだ感想は? 奈穂子役はどうでしたか?

夏帆:

とにかく脚本が面白かった。
奈穂子は、可愛らしくて、とても良い子なんですが、また一方では難しい役だな、とも感じました。
目が見えないということに加え、奥手なのにけっこう積極的な面もあったりして。


── 撮影で一番印象深かったのは?

夏帆:

(天雫家と今井家)両家が勢ぞろいするお見合いのシーンは本当に面白かったです。
皆さん、個性的でステキな役者さんばかりなので、奈穂子を演じながらも、その中に居られる雰囲気を楽しんでいました。


── 星野さんとの共演はいかがでしたか。


夏帆:

すごく器用な方だと思いました。
気持ちでお芝居する方だし、ご一緒してとても楽しかったです。
とにかくすごく面白い方で、独特の雰囲気があって、自分をちゃんと持っている方だな、と。


── 映画の見どころは?

夏帆:

健太郎と奈穂子が出会い、好きになって、自立していくお話だと思っています。
誰かに出会うことで変わっていくふたりを見て、勇気づけられる人がいるといいな、と思います。


【市井昌秀監督 コメント】



── 主演に星野源を起用した理由はなんですか?

市井監督:

星野源さんの素朴な風貌、朴訥な話し方、柔らかい声が主人公・天雫健太郎にぴったりでした。
その上で最も大きな理由は、素直に感情を曝け出すことができる希有な役者さんだと思ったからです。


── この映画はどんな人に見てもらいたいですか。


市井監督:

恋することは、あらゆる垣根を飛び越えるパワーが必要です。
甘酸っぱくて楽しいだけじゃなく、相手を知ることで傷つけ合ったりもします。
そんないろんな恋の形が詰まった映画なので、現在恋してる人、これから恋する人、過去に恋した人、全ての人に観て欲しいです。


── 映画の見どころは?

市井監督:

常に自分の世界に閉じこもっている主人公・健太郎(星野源)が、初めて恋をすることで、不器用ながらも徐々に未知なる世界に飛び出して行く姿です。

「ソハの地下水道」ユダヤ人を地下水道にかくまった勇気ある男の実話を映画化


[映画.com ニュース] ナチス支配下のポーランドを舞台に、地下水道に逃げ込んだユダヤ人たちをかくまった実在の男をモデルに描き、第84回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた「ソハの地下水道」が9月22日公開される。
「太陽と月に背いて」「敬愛なるベートーベン」で知られる、ポーランド出身のアグニエシュカ・ホランド監督に話を聞いた。


【動画】「ソハの地下水道」予告編



貧しい労働者のソハが、ネズミが住み着く地下水道に身を潜めて命を守ろうとしたユダヤ人のために、危険を冒しながらも良心に従って行動するさまをドラマチックに描き、当初は自分の利益のことだけを考えていたソハの心の変化、また仲間割れや男女の愛憎などユダヤ人たちの人間らしい生きざまも赤裸々に映し出す。


「シンドラーのリスト」「戦場のピアニスト」などホロコーストの悲劇はこれまで数多く映画化されているが、ホランド監督も1990年の「僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ」など同題材でこれまで2本を監督、アンジェイ・ワイダ監督の「コルチャック先生」の脚本を執筆している。


ホランド監督は、本作を英語劇として製作してほしいというオファーを断ったという。
「これまでの経験から、このテーマがどのくらい心理的に、個人的に自分に負荷がかかるか、そして責任を持たなければいけないということを重々承知しているだけに、映画的方策に合わせて作るような映画にはしたくない。
つまり、英語、ハリウッド的な作り方はしたくなかったのです」。


場所と時代、そこに生きた人々が使った言葉にこだわり、イディシュ語、ポーランド語、ウクライナ語、ドイツ語など登場人物に合わせたオリジナルの言語を用いた。
「題材によると思いますが、ここまで真実が恐ろしくひどい題材はそのまま見せなければいけない。
言いかえれば、英語にしてしまうと、痛みが和らいでしまうのではないかと危惧したのです」とその理由を明かす。


下水の悪臭がスクリーンから漂ってきそうなリアルな地下水道は、7割がセット、残りのシーンは「汚くて、狭くて、べたべたしていて状況は最悪でした」という実際の下水道で撮影した。
洪水シーンに耐えうるセット製作や暗闇の中での撮影は困難を極め、「今まで携わった作品で一番大変な現場でした」と振り返る。


事実に裏打ちされたこの力強い物語の主人公ソハ役を演じた俳優、ロベルト・ビェンツキェビチの名演に誰もが心を奪われることだろう。
監督は脚本を読んだ当初からビェンツキェビチを起用するつもりであっといい、「彼は二面性を持っており、悪党役では信憑性を感じられるし、自分と葛藤しながら変化する様を驚くほどそれはリアルな演技で見せてくれる。
しかも決してやりすぎないのです。
ポーランドのみならず世界の今の世代の俳優でもっとも才能のある1人ではないかと思っています」と絶賛している。


「ソハの地下水道」はTOHOシネマズシャンテほかで9月22日から全国で公開。

(朝鮮日報日本語版) 興行成績:『光海』公開8日目で200万人突破


映画『光海(クァンヘ)、王になった男』は公開8日目で累計観客動員数が200万人を突破した。


13日に公開された同映画は20日までに203万5442人(21日、映画振興委員会・映画館入場券統合ネットワーク調べ)を動員した。
20日は1日で18万562人を動員し、デイリー1位も獲得している。


2位は6万8848人を動員した『スパイ』(累計7万3733人)、3位は1万6567人を動員した『レジデント イービル 5 』(累計40万124人)の順だった。

<るろうに剣心>公開27日で観客動員200万人突破 興行収入25億円超


佐藤健さん主演の映画「るろうに剣心」(大友啓史監督)の観客動員数が8月25日の公開から27日目の9月20日に200万人を突破、興行収入も25億円を超えたことが21日、明らかになった。


【写真特集】佐藤健さん、武井咲さんらが登場した初日舞台あいさつの様子



「るろうに剣心」は、和月伸宏さんのマンガが原作で、幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた剣心が、明治維新後「不殺(ころさず)」を誓った流浪人(るろうに)として、さまざまな人たちと出会い、宿敵との戦いを経て、新たな時代の生き方を模索していくという物語。
公開8日で観客動員100万人を突破し、公開17日で興行収入20億円を突破している。


10月4~13日に開催される韓国の「第17回釜山国際映画祭」に正式招待されたのに続いて、10月4~14日にスペイン・バルセロナ近郊のリゾート地・シッチェスで開催される「第45回シッチェス・カタロニア国際映画祭」のオフィシャル・ファンタスティック・コンペティション部門での正式上映が決定。
同映画祭は、例年300本近い作品が上映されている国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭で、ブリュッセル(ベルギー)、ポルト(ポルトガル)と並ぶ世界三大ファンタスティック映画祭の一つ。
「るろうに剣心」が海外の映画祭のコンペティション部門で正式上映されるのは今回が初めて。
(毎日新聞デジタル)

今敏監督の「東京ゴッドファーザーズ」がBlu-ray化


ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)は、今敏監督のアニメ映画「東京ゴッドファーザーズ」をBlu-ray化する。
発売日は11月21日で、価格は5,980円。


【拡大画像や他の画像】



2010年8月に46歳の若さで亡くなった今敏監督の作品で、2003年に公開された。
監督は、原作/脚本も担当(脚本には信本敬子も参加)。
音楽はムーンライダーズの鈴木慶一が担当。
アニメーション制作はマッドハウス。


本編BDと特典DVDの2枚組。
特典として、初収録となる「東京ゴッドファーザーズ ~台湾で語られた今 敏監督のアニメ制作への思い~」を収めている。
さらに、「オリジナル・メイキング"Unexpected Tours"」、「スペシャル対談"今 敏監督&鴻上尚史氏"」、「5.1chサラウンド&アート・ギャラリー」(音楽監督:鈴木慶一)、「作画の世界」、アニマックス特別番組「東京ゴッドファーザーズ」、オリジナル劇場予告編、US版劇場予告偏も収録する。


さらに、封入特典としてメモリアル・カードセット(9枚組)が同梱。
特製アウターケースも付属する。


ギンちゃん(声:江守徹)、ハナちゃん(声:梅垣義明)、ミユキ(声:岡本綾)。
新宿で暮らすホームレス3人組の前に、意外なクリスマス・プレゼントがやってきた。
ゴミの山から生まれたばかりの赤ちゃんを発見したのだ。
勝手に"清子"と命名し、ゴッドファーザー(名づけ親)となった3人は、雪降る街を、親を探してさまよい歩く。
ウラ東京で、人生を生き抜くホームレスたちが、急転する「運命」の中で出会う"奇跡"とは……。


【AV Watch,山崎健太郎】

天下の男前ミュージシャン・吉井和哉が映画監督・内田けんじに語る“オトナの男のメソッド”


男前にもほどがあるロックミュージシャン、吉井和哉と、 その脚本力が世界で評価されている映画監督、内田けんじ。
新作映画『鍵泥棒のメソッド』でタッグを組んだ俊才ふたりが、 40代の目線から恋愛や家族、そして"子作り"まで語る……!



■30代くらいの女性は結婚を気にしすぎ(吉井)



内田 いや~、イエモン(THEYELLOW MONKEY)時代から大ファンの僕にとって、「吉井和哉」って「徳川家康」とかと変わんない重みのある名前なんですよ(笑)。
まさか、仕事でご一緒できるとは思いませんでした!



―初っぱなからテンション高いですが(笑)、それもそのはず。
今回、内田監督の新作で、吉井さんにとっても初の映画主題歌を書き下ろしていただいたんですよね。


吉井 依頼が来たときは台本だけ上がっている状態で、読んでもまるっきりわかんなかったというか(笑)。
けど、完成した映画を観たら、あまりの面白さにびっくりしちゃって。
ぶっちゃけ、日本のコメディ映画って、寒いのもあるじゃないですか(笑)。
でも、この『鍵泥棒のメソッド』は、笑いにしろセリフにしろ音にしろ、細部へのこだわり方がハンパないんですよ。


内田 ありがとうございます! 僕も上がってきた主題歌『点描のしくみ』を初めて聴いたときは、一瞬、時が止まったような気がしました。
「かっけー!!」って。


―でも、台本を読んだだけで作った曲なのに、歌詞も含めて作品イメージにぴったりですよね。


吉井 まあ、それが運命かなって(笑)。
もともと「風変わりな時代劇のエンディング曲をやってみたいな」とか、漠然とした憧れはあったんです。
そういう情念系の曲、書けるぞ俺!とか思ってて(笑)。


内田 吉井さんって、時代劇が好きなんですか?



吉井 大好きなんですよ。
僕の父親が旅芸人だったんで、ちょんまげには昔からなじみがあるっていうか(笑)。
テレビでも、前に『鬼平犯科帳』の音楽がジプシー・キングスだったり……ああいう新感覚な時代劇の音楽をやってみたいんですよね。


内田 時代劇にエレキギターの音が流れるとカッコいいですよね。


吉井 内田監督は、時代劇は撮らないんですか?



内田 先ほど言われていた、情念系の風変わりな時代劇ってすごく興味あるんですけど、簡単に手をつけたらいけないジャンルだって気がする。
予算もかかるし(笑)。


吉井 変な話、野蛮な時代の物語だよね。
日常的に刀を持ってるんだから(笑)。


内田 時代劇はアメリカの西部劇と一緒で、日本が世界に誇れるエンターテインメントのおいしいジャンルだと思うんですよ。
「叩き斬っちゃえ!」みたいなアクションって、ある種、娯楽映画の基本。
鬱積したストレスを刀で象徴的に斬るのは、それだけでカタルシスがある。
しかも、江戸時代っていうのがクッションになる。
今の時代で人を叩き斬る映画をやると後味が悪すぎますけど(笑)、でも今の、何が正義で何が悪か、みたいな混沌としてきた時代には、すごく気持ちいいはずなんですけどね。


―吉井さんは侍の役とかも似合うんじゃないですか?



吉井 ああ、やってみたいですね。
セリフが少なければ(笑)。


内田 でも、きっと立ち姿だけでカッコいいですよね。
最近、侍の格好が似合う役者さんがなかなかそろわないと思うんです。
時代劇のラブコメを作るにしても、三船敏郎みたいな迫力ある男が恋に落ちるから面白いわけで(笑)。


―内田監督の映画には、常にラブストーリーの要素が入っていますよね。


吉井 『鍵泥棒のメソッド』って、ヒロインの香苗(広末涼子)が婚活中って設定じゃない。
今の30代くらいの女性は、ちょっと結婚を気にしすぎな気もするんだよなあ。
前にウチのスタッフの女のコと飲んだとき、「もう30なんで結婚しなきゃいけない」とか「お母さんがそろそろ子供を産めって」とか、やたら自虐的に言うんですよ。
だから、「じゃあ籍は入れないけど、俺と結婚式だけしようよ」って。
写真も撮って、「1回、結婚式をした」っていう事実だけつくってみないかと。
もちろん冗談ですよ(笑)。


―そこで言っちゃうのが、吉井流"男と女のメソッド"といったところでしょうか(笑)。
それって最近の話ですか?



吉井 おととしくらいだね(笑)。


―内田監督には"恋愛のメソッド"的なものはないんですか?



内田 そんなものがあったら、映画なんて作ってません(笑)。
まあ結局、親としては「この年齢からこの年齢の間に子供を産め」って言ってるようなもんですよね。
高校のときは彼氏とちょっと遅くなっただけで怒ったくせに。
27歳あたりで本気の恋愛をして、30前には子供を産みなさいって、親の欲望を押しつけてるだけ。


吉井 要は、ヒマだから孫をくれ!ってことだよ(笑)。
僕も人の親だけど、子供たちには好きに生きてほしい。
何か困ったときは助けるけど、基本、好きに生きろ!って。
僕も好きにしてるんで。


―そういえば内田監督って、親の影とかをあまり作品に出さないですよね。


内田 ああ……確かに。
たぶん、「屈折した親父との関係」とかを僕自身が持ってないからじゃないですか。
ウチの親はいいご両親なんで(笑)、逆に家庭の問題に対して目がいかないという。


吉井 そうか、だからカラッと笑える映画になるのか。
監督って人間性の中にトラウマや恨み、いわゆる"太宰治感"が一切ない(笑)。
そこが今っぽいんじゃないかな。


内田 でも、表現者としてはコンプレックスありますよ。
「俺、普通に幸せすぎるな」って。
何かすごく欠落してたり過剰なものを持っている人のほうが、表現者としては強い気がするんです。
めちゃくちゃな青春時代を送ってたとか、人を刺したことがあるとか(笑)。


吉井 さすがに人を刺したことがあるボーカリストは、なかなかいないと思うよ(笑)。


■最近、自分の加齢臭に気づき始めて(内田)



吉井 実は、その表現者としての問題に、僕はちょうど直面しているところで。


―といいますと?



吉井 半年ほど前、たばこをやめたんですよ。
まあ、医者に注意されたこともあって、健康のためというよりノドのために。
あと、今の時代的にも、そろそろたばこはどうなんだろうと思い始めて。
これまで、ずっと一日に2箱は吸ってたんだけどね。


内田 そのペースからゼロにするのはしんどそうですね。


吉井 僕、ロックだけでなくジャズも好きなんですけど、ジャズって「たばこと酒と女」が3点セットじゃない。
早朝とか昼間に皇居の周りをランニングしているヤツがジャズやらないよね(笑)。


―夜のニオイが全然ない(笑)。


吉井 だから、それまでの男の美学みたいなものが、たばこひとつやめるだけで崩れるんですよ! でも、実際にたばこを吸う人も減っているし、酒飲んでベロベロに酔っぱらってお姉ちゃんに絡んでる男も、若い人ではずいぶん減ってるなあと思うし。
だからもういいんじゃないかな、表現者が心身ともに健康でも(笑)。


―若いミュージシャンでも、昔のロッカーみたいに破滅型の人、いないですからね。


吉井 ミック・ジャガーがいい例だよね。
あの人こそ、すべての時代のロールモデルだから(笑)。
若い頃はドラッグをやりまくって、ある時期からピタッと水しか飲まないみたいな(笑)。


内田 でも、悪いことをやめても、ミック・ジャガーのダーティなイメージは別に消えませんもんね。
作家のスティーヴン・キングも、昔はコカインとか大量に吸っていて、その間に書き終わった小説のことを覚えてないみたいなこともあったらしくて(笑)。
でも、彼がたばこもドラッグも一切やめて書き始めた後期の作品って、また違った狂気が宿ってるんですよ。
ものすごい集中力と、しつこい感じ(笑)。
だから、表現者が怪物的なパワーを発揮していくのって、むしろ健康になってからなのかも。


―吉井さんは11月から全国縦断のライブツアーが始まりますね



吉井 実際、体の調子がいいんです。
最近は酒も控えているし。


内田 僕はたばこをやめられないと思うなあ。
親には「そんなに吸うなら、朝、1本食べなさい」って言われてる(笑)。


吉井 バナナか!(笑)



内田 そんなにちょこちょこ吸うのなら、朝、1本食べて、それで終わりにしなさいって。
家ではベランダでしか吸わない「ベランダ族」なんですけど、夏とか世界が真っ白になるくらいの、地獄のような直射日光が差すんです。
逆に冬とかは、首だけ窓から外に出して(笑)。


吉井 勝手なもんで、自分がたばこをやめちゃうと、ほかの人のヤニのニオイってすごく気になるんだよね。


内田 僕はヨメにクサいって言われますけど、ヤニがクサいっていうか、「ただ、クサい」って。
「大型犬か、おまえは!」とか(笑)。


吉井 自分で残念なのは、たばこを吸う女がニオイで無理になっちゃったことだなあ。


内田 僕も自分の加齢臭に最近気づき始めてるんです。
枕とか、オヤジのニオイがしますから(笑)。


吉井 僕より年下なのにダメじゃない!(笑)



内田 たばこをやめて酒も控えめにしていると、いろいろと手持ちぶさたじゃないですか?



吉井 その代わりに、腹筋をやってるんですよ。
腹筋、めちゃめちゃ割ってやろうと思って(笑)。


内田 ヘルシーだなあ!(笑)



吉井 3点セットのうち、たばこも酒もなくなったら、女も口説けなくなったんですよ。
全滅! だから、せめて腹筋だけでも! 勃起力だけでも!って(笑)。
これからのオトナの男は筋肉ですよ。
腹筋して、ジャズを聴く!(笑)



(取材・文/森 直人 撮影/本田雄士)



●吉井和哉(よしい・かずや)

1992年、THE YELLOWMONKEYとしてメジャーデビュー。
2001 年に活動休止(04年に解散)後、03年、YOSHIILOVINSONとしてソロ活動開始。
06年からは吉井和哉名義で活動中



●内田けんじ(うちだ・けんじ)

1972年生まれ。
92年に渡米し、サンフランシスコ州立大学で映画製作と脚本を学ぶ。
98年に帰国。
2005年、劇場デビュー作『運命じゃない人』が国内外の映画祭で賞を受賞



★映画『鍵泥棒のメソッド』は東京・シネクイントほか全国ロードショー公開中

竹内結子、ずぶ濡れ!愛か狂気か!? 衝撃のビジュアル公開!


2013年1月26日に公開される『映画 ストロベリーナイト』で、竹内結子が大雨の降り注ぐ中、びしょ濡れで地面に崩れ落ちている衝撃のポスター画像が公開された。
この画像が使用されたポスターは、22日より全国の劇場に掲出されるという。


竹内が、びしょ濡れで地面に崩れ落ちるポスターには、「降り注ぐ苦しみは愛か狂気か」の文字が刻まれている。
竹内がノンキャリアとしては異例のスピード出世で27歳のときに警部補に昇進した刑事・姫川玲子役を務める本作は、2012年1月から3月までフジテレビ系列にて放送されたテレビドラマの映画化作品。
ドラマ版では、西島秀俊演じる実直な部下・菊田和男との恋模様もファンの関心を集めていたが、映画版では、大沢たかお演じる暴力団幹部・牧田勲との恋模様も描かれることが明らかになっている。
果たして、「降り注ぐ苦しみは愛か狂気か」の言葉は、何を言い表しているのか……?



劇場で配布されるチラシには、「幾重にも隠蔽され、複雑に絡まった事件」「姫川班、最後の試練」の文字も。
左目が切り裂かれた四つの死体の謎に、姫川が迫っていくという映画版。
誉田哲也の「姫川玲子シリーズ」と呼ばれる作品群の中から2009年11月に刊行された「インビジブルレイン」を実写化する本作では、全編を通して雨が降りしきる。
雨が本作の象徴であることを示すような今回公開されたポスターに、映画への注目も高まることだろう。
(編集部・島村幸恵)



『映画 ストロベリーナイト』は2013年1月26日より全国公開

「預言者侮辱映画」出演女優が提訴


「預言者侮辱映画」出演女優が提訴


TBS系(JNN) 9月21日(金)1時37分配信
イスラム圏で強い反発を招いている、イスラム教の預言者・ムハンマドを侮辱する内容の映画に出演した女優が「砂漠の冒険映画だとだまされた」として、制作者の男性らなどを提訴しました。


「ムハンマドどころか・・・イスラムなんて言葉も出てこなかった。
私はただの母親役だと聞いていたの。
『砂漠の戦士』というタイトルの台本もあるわ」(映画に出演した女優 シンディー・リー・ガルシアさん)



訴えを起こしたのは映画に出演した女優、シンディー・リー・ガルシアさんです。


訴状によりますとガルシアさんは「2000年前の砂漠の冒険映画」だとする作品に出演。
しかし、出演者のセリフが吹き替えられ、動画投稿サイトに掲載されたとしています。


映画が注目されるにつれ、ガルシアさんは殺害予告などの脅迫を受けるようになり、家族にも危害が及ぶため孫に会えなくなったとして、映画の制作者の男性を詐欺とプライバシー侵害などで提訴、損害賠償を求めています。


また、動画投稿サイト「YouTube」と運営するグーグルに対しても映画の予告編の削除と損害賠償を求めています。


「YouTube」はすでにサウジアラビアやリビア、エジプト、インド、インドネシアで予告編の閲覧をできなくしていますが、アメリカでは引き続き見ることができるということです。
(20日19:03)

デビュー25周年の「BUCK-TICK」映画製作決定 公開は2013年


[映画.com ニュース] ロックバンド「BUCK-TICK」のデビュー25周年を記念し、バンドにまつわる映画が製作されることがわかった。
すでに収録時間は500時間を超えているそうだが、詳細は明かされておらず、今後公式サイトやFacebook上で発表されるという。
2013年に公開される予定だ。


同バンドは、1987年のメジャーデビュー以来、ボーカルの櫻井敦司、ギターの今井寿、ギター&キーボードの星野英彦、ベースの樋口豊、ドラムのヤガミ・トールというオリジナルメンバーで活動を続けている。
さまざまなジャンルの音楽を取り入れ、独自の世界観を構築したサウンドで"バクチク現象"を引き起こしている。


アニバーサリーイヤーの今年は、9月19日に最新アルバム「夢見る宇宙」をリリース。
10月6日~12月29日に合計27本におよぶ全国ツアー「TOUR夢見る宇宙」を予定しており、精力的な活動を行っている。