2013年8月22日木曜日

こんな映画は見ちゃいけない!(8/22)

本日、とりあげる作品は
「スター・トレック イントゥ・ダークネス」です。

直観に従い、正しいと思えばどれほど無謀でも行動に移す男。何事もロジカルに考え、決してエモーショナルに流されず合理的に対処する男。全く正反対の性格の2人はコインの表裏のごとくぴったりと寄り添いながらお互いの欠点を補いあっている。カーク船長とミスター・スポック、今回はそのキャラクターをより際立たせ、壊れかけた友情と信頼を修復するまでを描く。感情と論理、それは生まれつき持つ性質と、成長の過程で身につける理性。だが、最後の最後では本質的な部分が少しだけ勝るのではと思わせる。彼らはロボットではない、血の通った人間なのだから。
軍事情報記録保管庫が爆破され評議会はハリソンと呼ばれる男を犯人に特定するが、会議場がハリソンに襲撃される。カークは提督の命令を受け、クリンゴン支配地域の惑星に逃亡したハリソンを追跡する。
宇宙空間で繰り広げられる戦場絵巻は3Dのスケール感で見る者を圧倒し、地上での肉弾戦はスピード感に手に汗握る。さらに小道具まで細密に再現された映像は臨場感にあふれ、過剰なほどの情報量が視覚を刺激する。
しかし、先住民族に追われるカークや、クライマックスでハリソンを追走するスポックなど、走るという人間の根源的なアクションが一番躍動感を伴っていたのは確か。やはり俳優が身体能力を極限まで駆使してこそ映画はスリリングになる。
お勧め度=★★★(★★★★★が最高)「スター・トレック イントゥ・ダークネス」についての詳細は、http://d.hatena.ne.jp/otello/20130615を参考にしてください。