2012年11月3日土曜日

吉永小百合 興収20億円超ペースの好スタート

女優・吉永小百合が3日、都内で行われた主演映画「北のカナリアたち」の公開初日あいさつに出席した。
作品に登場する北海道の分校を模した壇上、小学校教師役を演じた吉永は「それぞれが主役をやっているような(共演者の)方たちとアンサンブルがとれるか心配だったんです。でもその心配は外れて、皆が輪になって映画を作ることができた。俳優としてやってきて、こんなの初めてなんです」と感無量の表情を浮かべた。すると夫役の柴田恭兵が「皆、監督よりも吉永さんに褒められたかったんですよ」とひと言。監督より強い"小百合先生"の影響力を教えられ、目を少し潤ませながら照れていた。
配給の東映によると、公開当日午後時点での興行収入は05年の吉永の主演作「北の零年」(興収27億)とほぼ同率で推移。20億円超え確実の大ヒットスタートを記録している。

() ハ・ジウォン訪日、『ハナ~奇跡の46日間~』試写会で舞台あいさつ

『シークレット・ガーデン』『キング~Two Hearts』などドラマに映画に大活躍のトップ女優ハ・ジウォンが2日、主演映画『ハナ~奇跡の46日間~』(原題:『コリア』)の東京特別試写会の舞台あいさつにムン・ヒョンソン監督とともに登壇した。
この映画は、1991年に千葉県で開催された第41回世界卓球選手権大会に、史上初めて南北統一チームとして参加した選手たちの熱い友情と戦いの「46日間」を描いた感動の実話を基にした作品だ。
ファンの大歓声に迎えられ笑顔で登場したハ・ジウォンは、「この作品が日本で上映することができて胸がいっぱい」と喜びのあいさつ。ムン監督は、「この実話は、映画よりももっともっとドラマチックだと思った。21年という時間が経過したが、当時の人々が感じた感情を、状況を振り返ってみることに意味があると思い、この作品を作ろうと思った」と制作の経緯を語り「舞台となった日本の観客にお会いすることができて、感謝でいっぱい」と感慨深げだった。
リアルで迫力の卓球シーンを繰り広げたハ・ジウォンは「10年以上選手生活を送らなければ国家代表選手にはなれないのだが、わたしたち俳優は6カ月で国家代表にならなければならず、体がもう無理、というほど努力したし、けがもした。1日の休みもなく、撮影とトレーニングを続けたが、誰ひとり仮病を使うこともなく頑張ったので、あのような本物のような卓球の試合になり、皆さんが集中できたのではないかと思う」と語った。
さらに「わたしたちは、映画の中で汗をびっしょりかいているが、本物の汗。1カ月の間、体育館の中で試合のシーンを撮ったが、体感温度が50度を越えていた。そんな中で俳優とスタッフが撮影をしたのだが、さまざまな悪条件を克服しながら、汗と情熱がなければあのような作品はできなかった」と苦労を明かした。「そのようにしてひとつになったから作り上げられた。そんなまごころが日本に来ることができて胸がいっぱいで、わくわくする。気分がとてもいい」と満足感を示した。
ムン監督は、「1991年当時、国際卓球連盟の会場だった故・荻村伊知郎さんの偉大なる考えがあってこの話が生まれた。卓球と映画でもう一度皆さんに感動を与えられればと思う」と語った。荻村氏は当時、卓球を通じ、世界の国々の融和と相互理解を図る運動をしており、彼の発案と尽力で南北統一チームが実現、南北融和の象徴的存在として大きな注目を集めた一件だった。「21年前、この日本で小さな統一を成し遂げたが、その日本でこの映画を公開することができ、感謝するとともに光栄に思う。映画の持っているまごころ、真実味が皆さんの心に近づいていって、心を温かくしていく映画になればと思う」と締めくくった。
そしてハ・ジウォンは、熱心なファンの声援に、映画のPRに加え「ファンの皆さんが朝早くから待っていてくださって、感謝しています。皆さんにとても会いたかったです」とキュートな笑顔全開で声をかけ手を振ると、会場からはさらに大きな声援と拍手が送られた。
ハ・ジウォン、ペ・ドゥナが主演した感動のスポーツ・エンターテインメント・ムービー『ハナ~奇跡の46日間~』(配給:株式会社SUMOMO)は2013年春ロードショー公開。

エレカシ、“団地出身”繋がりで映画『みなさん、さようなら』主題歌決定

ボーカル・宮本浩次(46)の突発性難聴のため一時活動休止中のロックバンド・エレファントカシマシの2000年の楽曲「sweet memory」が、俳優・濱田岳(24)主演の映画『みなさん、さようなら』の主題歌に起用されたことが2日、わかった。同作は「団地」を舞台に主人公の人生を見つめた青春劇。宮本が幼少期を団地で過ごした"団地っ子"だったことがきっかけでプロデューサーが熱烈なオファーを送り、実現した。
エレファントカシマシの『sweet memory~エレカシ青春セレクション~』詳細
実際に「sweet~」を聴いた濱田は、楽曲と映画の世界観のあまりの一致ぶりに思わず涙を流したという。同曲は2000年に発売されたアルバム『sweet memory~エレカシ青春セレクション~』内に収録されており、同アルバムの「さらば青春」も挿入歌としての起用が決定している。
映画は『アヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋監督がメガホンを執り、12歳で「ぼくは一生、団地の中だけで生きていく!」と誓った一人の少年の人生を描いた青春劇。団地で出会う人たち、団地の中にある商店などで初恋も、青春も、就職も、結婚もすべてを経験していく主人公の姿を温かく描く。
中村監督と『アヒル~』以来度々タッグを重ねてきた濱田をはじめ、共演に倉科カナ、永山絢斗、波瑠ら若手陣に田中圭、ベンガル、大塚寧々らが参加。映画『みなさん、さようなら』は2013年1月公開。

こんな映画は見ちゃいけない!(11/3)

本日、とりあげる作品は

「ワンナイト・ワンラブ」 です。

夢を追っている彼女の胸の内は分かる、かつて自分もそうだったから。
恋に落ちるチャンスには敏感、ラブソングを歌っているから。何より、
どこか魂のレベルで共鳴し合っている、音楽を志した同志だから。映
画は手錠で繋がれてしまった男と女が、反目しあいながらも徐々に気
持ちを通わせていく姿を描く。音楽祭という非日常的な空間が醸し出
す高揚した空気に心が解放され、素のままに戻った時、ふたりの関係
は堅牢な手錠以上に分かち難くなっていく。そんな、人を優しく幸せ
な気分にさせる"音楽の魔法"をあらためて認識させられた。

ロックフェスに出演する人気ユニットのボーカル・アダムは、ガール
ズバンドのモレロと諍いを起こす。そこに見知らぬオッサンが仲介に
入り、ふたりの手首に手錠をかけたまま雑踏に消えてしまう。

鎖を切ろうと奮闘するが歯が立ず、各々の恋人たちにも誤解されたり
する。やがてモレロたちのバンドが本番を迎えると仕方なくアダムは
一緒にステージに上がり、モレロの演奏にちょっかいを出しはじめる。
ところがアダムが彼女たちの曲を巧みにアレンジして、ふたりがいつ
しか絶妙のコラボを見せるあたり、ノリのいいリズムとメロディは心
理的な壁を容易に壊してしまう力を持つことを教えてくれる。

なにより本物のロックフェス開催中に巨大なステージと数万の群衆を
バックに撮影されたひとつの恋が生まれる瞬間は、アダムが口ずさむ
ラブソングにも似たときめきと生きる喜びに満ちあふれていた。

お勧め度=★★★*(★★★★★が最高)

「ワンナイト・ワンラブ」
についての詳細は、

http://d.hatena.ne.jp/otello/20120917

を参考にしてください。

本日はもう1本

「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」 です。

リッチな夫のもとでセレブ暮らしを満喫しているはずだった。だが、
それが望んだものとは違うと気づいた時、彼女は恋のためにすべてを
なげうったカップルの物語に魅かれていく。あの時の選択は正しかっ
たのか。もっと別の道があったのではないか。失ったものと得たもの
を天秤にかけても後悔だけはしない。そんな感傷が時を越えて蘇る。
映画は「世紀の恋」と呼ばれたロマンスと、前世紀末のヒロインの苦
悩と出会いを対比させ、未来は自分の意志で選ぶべきだと訴えかける。

夫とギクシャクしているウォリーは、元英王エドワードと妻のウォリ
スの遺品が出品されるオークション会場に足を運ぶ。故人の愛用品の
数々に思いをはせるうちに、ウォリスの生涯に興味を持ち始める。

DV、退屈な結婚生活、ウォリーはウォリスの身の上を調べるうちに自
らの境遇を重ね合わせ、競売場の警備員・エフゲニに声をかけられる
と彼の優しさによろめいていく。亡命ロシア人の元ピアニストだった
エフゲニの奏でるメロディに傷ついた心を癒していくウォリー。エフ
ゲニはカネはないけれど、寂しい時に寄り添ってくれ、思いやりにあ
ふれている。彼と触れあう過程と、ウォリスとエドワードの関係がシ
ンクロし、ウォリーは新たな価値観に目覚めていく。

蠱惑的な1930年代のファッションと英王室のおおらかなカジュアルさ
といった時代の空気がスタイリッシュな映像に再現されていて、国王
の運命を変えたウォリスの魅力が香り立つようだった。。。

お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」
についての詳細は、

http://d.hatena.ne.jp/otello/20120824

を参考にしてください。

本日はもう1本

「黄金を抱いて翔べ」 です。

固くない結束、綿密さに欠けるアイデア、脇が甘い仲間、断固たる決
意のみえない動機。およそ大がかりな金庫破りを企むグループとは思
えないみすぼらしい男たちが織りなす、スタイリッシュのかけらもな
い映像は、クライムサスペンスのあらゆる定石を覆し見る者の予想を
打ち砕いていく。大銀行の堅牢な地下金庫に眠る金塊を盗むプランを
実行するのに、ハイテク機器を一切使わず力技で強奪しようとする彼
らの姿は、むしろ破滅的な美学すら覚えてしまう。

トラック運転手の北川は学生時代の友人・幸田に金塊強盗を持ちかけ
る。SEの野田、元北朝鮮のスパイで爆弾技術者・モモ、エレベーター
技師のじいちゃん、北川の弟・春樹をメンバーに加え、準備を整える。

これだけの大きなヤマを狙うのならば当然北川の言うとおり「細心の
注意」を払うべきなのに、モモは公安や北の殺し屋に追われ、幸田は
極左組織に脅され、北川兄弟はチンピラとトラブルを起こす。さらに
内通者がいたりと計画はいつ破綻してもおかしくない。しかも彼らは
分かちがたい友情や信頼で結ばれているわけでは決してない。こんな
状態で果たして決行できるのかと、違った意味で非常にハラハラした。

ようやく北川たち突入部隊は銀行の地下に潜入し金庫室に向かうが、
その手際も"鮮やか"と言い難く、不確定要素に満ちたもの。やはり
ぶっつけ本番で強盗をするときは、臨機応変に危機に対応する柔軟さ
が必要だということだろうか。。。

お勧め度=★★*(★★★★★が最高)

「黄金を抱いて翔べ」
についての詳細は、

http://d.hatena.ne.jp/otello/20121025

を参考にしてください。

本日はもう1本

「パラノーマル・アクティビティ4」 です。

姿を見せずに忍び寄り、室内モニターに不気味な動きが残される。子
供には見えるが、大人になり始めた少年少女には気配しか感じさせな
い。さらに今回、「それ」は幼い男の子を巧みに操り、無関係な人々
を破滅に追いやっていく。カメラは近所に引っ越してきた母子家庭の
息子の面倒を引き受けたことから起きる、ティーンエイジャー一家の
悲劇を追う。これまで形として現れなかった「それ」は暗視装置に人
の形をしたドット状に感知され、より明確な悪意を示しているようだ。

住宅街に住む女子高生・アレックスの両親は、隣家の6歳児・ロビーを
預かるが、ロビーは深夜徘徊などの不審な行動を繰り返す。彼女はBF
のベンの協力で家じゅうに監視用のパソコンを設置する。

固定した防犯カメラではなくカメラ付きノートパソコンを使い、映像
は受動的に「記録されたもの」から能動的に「記録したもの」に変容
する。まだ「それ」が家に憑りつくとどうなるか知らないアレックス
は、恐怖より好奇心が先に立つのだろう。このシリーズを見続けてい
る者にとって、ロビーという"「それ」の配下にある子供"を家に招
き入れたときから彼女と家族の運命はすでに知っている。だからこそ
アレックスたちの脇の甘さがもどかしく、つい声をかけて危険を知ら
せたくなる。

ただ、フェイクドキュメンタリーの体裁は半分捨ててしまったのは、
ネタ切れの感もするが。。。

お勧め度=★★(★★★★★が最高)

「パラノーマル・アクティビティ4」
についての詳細は、

http://d.hatena.ne.jp/otello/20121102

を参考にしてください。